関西学院大学 鉄道研究会

関西学院大学鉄道研究会のブログです。活動報告や日々のできごとなどを書いていきます!

姫路旅行へ行ってきました(後編)

 腹ごしらえも済んだし、午後も張り切っていきましょう!(前編と併せてご覧下さい)

 

 午後のメインは、姫路モノレールの廃線跡を巡ること。…姫路モノレールって何?っていうかそもそも姫路にモノレールなんてあったの?と思う方が多いと思いますので、簡単に解説しましょう。

 

 姫路モノレールとは、1966年の姫路大博覧会開幕に合わせ、姫路駅と、会場の手柄山を結んだモノレールです。途中駅は大将軍駅のみで、1.6kmの短い路線でしたが、将来的には鳥取や岡山方面(!)への延伸計画もあったそうです。しかし、姫路博閉幕後は利用者数が減少し、1974年に休止、1979年に廃止されました。運行期間僅か8年という、超短命な路線だったのです。撤去費用の関係から、今も遺構があちこちに残っていますが、近い内に解体されることが決まりました。今回は、この廃線跡を巡り、当時を偲ぶことが目的です。

 それでは、手柄山に向けてレッツゴー!

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 まず到着したのは大将軍駅跡。ツタが絡みついた柱に、マンションの中に残るホームとレール… 寂しい感じですね。この付近も解体されるようです。

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 大将軍駅を見上げる会員の皆さん。色々考えてます。

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 ただ佇むレールの跡… 周囲の様子も40年前は全く違ったものに違いありません。

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 向かいから撮影。山陽新幹線とクロスしている箇所です。山陽新幹線は1972年開業ですので、2年間だけモノレールと新幹線がこの地で共演していたことになります。川も目の前。モノレールはかなりすれすれの土手を通っていたのですね。

 この後、しばらく歩いて手柄山に着きました。途中には、試作的要素も兼ねて、短区間ながら敢えて勾配を急にしたり、線路を蛇行させたりした区間もありました。将来の拡充を見据えた結果ですね。

 今から入る手柄山交流ステーションは、手柄山駅跡として、姫路モノレールの車両や展示などを無料で見学出来る施設です。水族館(有料)も併設されています。

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 姫路博のミニチュアを見ています。興味津々。

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 そして、肝心のモノレール車両です!いかにも昭和らしい古めかしい車両。1両でも運転が可能な設計ですが、故障に備えて2両で運転されていたそうです。

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 車内の様子です。ボックスシートが並んでいます。車内は非冷房でした。

 

 ここからは、姫路市の青木様の下、姫路モノレールについて様々なお話をお聞きしました。これ以上と無い対応を受け、大変素晴らしい機会となりました。

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 青木様からモノレールの台車の解説を聞く会員一同。モノレールの台車を間近に見れるなんて、なかなか貴重な体験では無いでしょうか?

 因みにモノレールとは、「モノ」が「1本の」と言う意味で、つまり1本のレールで走る車両のことを言います。関西では大阪モノレール(大阪空港~門真市など)があります。実際乗ってみると、ゆらゆらとしながら走るので、面白いですよ。

 

 終盤はフリータイムとなり、各自自由行動となりました。自分は先輩方と外へ行って姫路市を眺めてみることに。

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 日も傾き、曇っているので分かりにくいですが、姫路城と共に市街地が一望出来ます。

 ここは新幹線の撮影スポットでもあるので、カメラを構えた人も見かけました。少しばかりすると、何とドクターイエローが通り過ぎていきました!カメラマンがいたのはそのためだったのね。自分も見たからには幸せになれるといいなぁ(笑)

 

 17時過ぎに手柄山交流ステーションを出て、JR姫路駅へ戻ります。

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 帰りの新快速です。夕ラッシュに差し掛かる車内は混んでおり、立ったまま三ノ宮へ。行きと同じく、あっという間に三ノ宮に着きました。

 改札機に切符を通し、今回の旅は終了です!

 

 この旅行を振り返ってみると、会員一同、満足した形で終了したので、この旅行は成功を収めたと言えるでしょう。姫路城なしでも楽しめました(笑)

 この旅行は、複数名の会員が共同で企画し、実行されたものです。企画して下さった方、有難うございました。次回以降もこういった企画旅行はメンバーを代えて続いていきますので、ご期待下さい!

 

 最後に、今回お世話になりました青木様、我々に貴重な体験をさせていただき、本当に有難うございました。改めてお礼申し上げます。

 

 執筆:ほっちゃん